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初心者つまずきポイント!「連続」と「不連続」の違いとは?【教えて!タブロー先生】

Tableauで分かりづらい「連続」と「不連続」

今回はTableauの「連続」と「不連続」の違いについて説明していきます!

みなさんは説明できますか?筆者は、最初の方とてもつまずいていました(今もまだつまずきますが(笑))。Tableau初心者はなんとなくで使い分け、思い通りのグラフ作成ができず、モヤモヤすることが多いです。

最初におさえておく必要があるのはデータの型です。Tableauでよく使うデータの型は以下の3つです。

  • 数値  「連続」と「不連続」がある
  • 日付  「連続」と「不連続」がある
  • 文字列 「不連続」しかない

数値日付「連続」と「不連続」があり、文字列は「不連続」のみになっています。では、数値と日付の「連続」と「不連続」はどのような意味なのでしょうか。

連続」とは

  • 1、2、3、4、という数字のように、数字の順番が決まっているもの(1と2の間には1.5や1.99などがあり連続している)
  • 時間軸のように過去から未来へと連続して流れているもの
    特徴:順番を変えることができないリファレンスラインが使える

不連続」とは

  • 順序という概念がなく、それぞれが独立している(1の次に5が来ても良い)
    特徴:並び替えができる

それぞれこのような特徴を持っています。
文字列は商品名や名前などの単語で、次にくる単語は決まっていませんよね(ご飯の次にパンという単語が来る決まりはないはずです)。なので、文字列は「不連続」しかありません。Tableauでは「連続」は緑色、「不連続」は青色で表されており、一瞬で見分けることができます。

「連続」と「不連続」を実際に比べてみよう

日付フィールドを使って「連続」と「不連続」の違いを説明していきます。以下の画像はTableauのサンプルスーパーストアのデータ(Tableauでよく使われるサンプルデータ)を利用し、2018年の月ごとの売上を表しています。

え?日付は次に来る数値が決まっているんだから、「連続」じゃないの?と思う方もいるかもしれません。しかし、日付はそれぞれが独立した単語としてとらえ、「不連続」にすることも可能です。

連続の日付(月)
不連続の日付(月)

1枚目は日付(月)が「連続」に、2枚目が「不連続」になっています。
フィールド名が「連続」は緑色、「不連続」は青色で表されていますね。

一見同じに見えるかもしれません。しかし、少し手を加えると連続と不連続の特徴が表れてきます。

リファレンスラインを加える

ある特定の月に行ったイベント名を記入したい場合、リファレンスラインを加えるでしょう。リファレンスラインは「連続」でないと加えることができません。実際に見ていきましょう。

連続の日付(月)

横軸をクリックすると、“リファレンスラインの追加”がありますね。

連続の日付(月)

このように特定の数字部分にリファレンスラインを追加できました。 リファレンスラインは相手にわかりやすく情報を伝える有効な手段の1つです。 リファレンスラインの有効な活用方法は以下のようなものがあります。

  • 新型コロナによる緊急事態宣言の期間を表す
  • イベントなどのトピックを表す
  • 平均値や昨年の売上を表す など

では、「不連続」のグラフの方で、リファレンスラインを追加しようとするとどうなるでしょうか。

不連続の日付(月)

このように特定の数字をクリックすることしかできません。最初に説明しましたが、「不連続」はそれぞれの数字が独立しています。「連続」していない数値にリファレンスラインを加えることはできないのです。

並び替えを行う

どの月が1番売上が高いのか確かめたい時もあるでしょう。

そんな時は「不連続」でしか並び替えを行うことができません。「連続」は絶対的に数値が繋がっているため、並び替えという概念が存在しません。「不連続」はそれぞれの数値が独立しているため、並び替えを行うことができます。

では実際にやってみましょう。

不連続の日付(月)

折れ線グラフだと見にくいので、棒グラフに変更します。このままだと、1~12月まで順番通りに並べられていますね。では赤い矢印がある部分をクリックします。こちらをクリックすると、降順・昇順にすることができます。今回は1番売れた月を確認したいので、降順にしてみます。

不連続の日付(月)

そうすると一瞬で5月が1番売上が多かったことがわかりますね!このように並び替えを行いたいときは、「不連続」を使うとよいでしょう。

色分けの違い

ここまでは日付を使って説明しましたが、ここからは数値を使って「連続」「不連続」について説明します。

日本地図に売上が大きいほど色を濃く塗りたい場合を考えます。「連続」と「不連続」でどのような違いが出るでしょうか。早速”売上フィールド”を”色”に入れてみましょう。売上はデータの型が数値なので「連続」にも「不連続」にもできますね。

“売上フィールド”「連続」の色分け
“売上フィールド”「不連続」の色分け

「連続」の場合は数字の大小のルールがあり(1の次は2、2の次は3・・・)、売上が小さいほど色が薄く、売上が大きいほど色が濃く表示されています。一番濃い色が3,200万(一番売上の高い地区)、一番薄い色が60万(一番売上の低い地区)で表示されています。

「不連続」の場合は、独立した数値とする(1の次は2かどうか決まっていない)ため、数字の大小を色の濃淡で表すことができません。都道府県の売上ごとに色が振り分けられ、色が何の意味を表しているか分かりません。

この場合は「連続」を利用した方が売上の大きさがわかりやすいですね!

まとめ

いかがでしたか?今回はTableau初心者がつまずきやすい、「連続」「不連続」について説明しました。

  • リファレンスライン     「連続」のみ可能
  • 並び替え          「不連続」のみ可能
  • 数値の大小で色の濃淡を付ける「連続」を使用

これら3点が特に間違えやすいです。使っているデータが「連続」なのか「不連続」なのかを意識し、特性を把握しましょう!

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次回からもどんどんTableauについて発信していきます!お楽しみに!