今回はTableauのデータ接続方法である「リレーションシップ」と「結合」の違いについて説明していきます!
リレーションシップはバージョン2020.2で追加された新しい機能です。
リレーションシップと結合はとても似てはいますが、よーく注目してみると違いが見えてきます!!
目次
リレーションシップと結合の1番大きな違いは、複数のテーブルがくっつくタイミングと、データが集計されるタイミングです。
以下のリレーションシップと結合の違いを表した図をご覧ください。どのような違いが出るでしょうか。イメージしやすいように、Excelで計算した場合での表現にしています。
↑クリックして拡大
上の画像の詳細について、説明します。
このように、リレーションシップは集計後にテーブル同士がくっつきます。Excelで集計する場合に例えると、先に計算を行い、必要な数字同士を計算式でつなぐようなイメージです。
予算比を計算する場合、初心者は直感でsum(売上)/sum(予算)と計算する人が多いのではないかと思います。
結合はExcelで例えると、先にデータをVlookupして、その後に計算する方法になります。その結果、
結合だと、sum(売上)/avg(予算)という計算が必要で
とにかく間違えやすい!!
ということが起きます。私は何度も間違えました(笑)このように、データの粒度が異なる場合に結合を使う場合は注意が必要です。
ここまでの説明を読むと、「結合めんどくさいし、リレーションシップだけでいいじゃん!」って思いますよね。確かに、結合がなくなっても困りません。
タブロー社も現在はリレーションシップを利用することを推奨しています。「結合は、必要不可欠な場合のみに利用してください」とまで書いてあります。ということで、
データを接続するときは
リレーションシップを使いましょう!
もちろん結合にしか出来ないことはありますが、Tableau初心者はとりあえずリレーションシップを利用しましょう。間違った数字を出してしまうと怒られてしまう可能性が高いです。
リレーションシップと結合が使い分けれれるようになれば、Tableau上級者です!
ここまではリレーションシップと結合の集計手順の違いについて説明してきました。それを踏まえたうえで、Tableau上での操作の違いを見ていきましょう!
リレーションシップと結合の1番大きな操作の違いは、
リレーションシップでは結合のタイプを選ばなくていいという部分です。
Tableauが自動的に調整してくれるんです!
ではそれぞれの実際の操作画面を見ていきましょう。同じ画面での操作なので、初心者は間違えやすいです。
↑クリックして再生。音声は流れません。↑
結合でのよくある間違いで、
データが合わないと思っていたら
左結合になっていなかった
というやつです。これは何度も何度も引っかかる罠です。初期設定を左結合にして欲しいと思うのは私だけでしょうか。リレーションシップであればこの罠に引っかかることはありません。
今回はTableauのデータ接続方法である、リレーションシップと結合について説明しました。今回の内容のおさらいをしてみましょう。
素晴らしいデザインのグラフを作っても、数字が間違っていたら何の意味もありません。この間違いを少なくしてくれる、素晴らしい機能です。データの接続方法をマスターし、さらにTableau上級者になりましょう!
SCトレンド研究所を運営する株式会社リゾームでは、Tableauのソリューションを提供しています。ぜひ以下の画像をクリックしてください!
次回からもどんどんTableauについて発信していきます!お楽しみに!