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前回の記事でお話ししたように、今回からタブローの魅力について発信していきます!
私たちリゾームの分析チーム内では毎週「MakeoverMonday」という活動を行っています。これはMakeover(作り直す)とあるように、
誰かが作ったグラフをもっと良く作り直そう!
という趣旨です。以下のURLから対象となるデータが毎週月曜日に配布されます。ここからデータをダウンロードし、Tableauを使ってグラフを作成します。
http://www.makeovermonday.co.uk/data/
このMakeoverMondayで筆者が作成したグラフを元に、Tableauの魅力を伝えます!
※本来のMakeoverMondayの参加方法は英語で作成し、TableauPublicやTwitterにアップします。これは社内の勉強用の目的のため、日本語で作成しています。
今回のテーマは「世界の女性の経済的自立」です(2020年26週)。
MakeoverMondayでは次のような質問が出されています。
みなさんも考えてみてください!
左上の地図は国ごとの平均スコア(スコアが高いほど女性が経済的に自立していることを表しています)、右上のグラフは所得グループごとの平均スコア、下のグラフは質問の詳細な回答数です。
筆者は問題点と改善案を3点考え、グラフを作り直しました。
問題点 | 改善案 |
---|---|
テーマが分かりづらく全体的にゴチャゴチャしている | 日本人が分かりやすいように身近な日本に着目し、興味を引くグラフにする |
パッと見でわかりづらいグラフ | 日本を赤色にして見てほしいところに誘導する |
何を伝えたいか分かりづらい | タイトルに伝えたいことを書く |
いかがでしょうか?元のグラフとは違い、日本のランクが低くなっていることが一目瞭然です。では、このグラフの作成過程を説明ます!
伝えたい事の1つ目として、
日本はスコアランキングが7位から19位に転落している
があります。 伝えたいことを見つけ、グラフが完成するまでの過程をまとめました。
次に、
日本はどのようにランキングが下がったのかを詳しく伝えたい
と思い、日本のスコアの推移を年ごとに表そうと考えます。その時に、見る人(日本人)にわかりやすいように近隣の国と比較しようと思い、以下のグラフを作成しました。
このグラフを見て、「日本のランキングが下がっているな」と感じますか?日本よりも中国の方が低く、大きく下がっているようには感じられません。
1971年のランキングの日本と近い順位の国と比べた方がわかりやすい結果が出るのではないかと思いました。それがこちらです。
こちらのグラフの方が、日本のランキングが下がっていることが圧倒的にわかります。
このように、データは少し着眼点を変えるだけで違うものが見えてきます。このように分かりやすいグラフを作るためには試行錯誤が必要です。Tableauでは簡単な操作で見た目のいいグラフを作ることができることが特徴です。
できあがったグラフをチーム内で発表したところ、3つのアドバイスをいただきました。
このアドバイスを元に、さらにグラフを作り替えました。その結果がこちらです!
左のグラフでは1971年と2020年のランキングをスロープチャートで表しています。右のグラフでは左のグラフに表示したすべての国の1971年~2020年までのスコア推移を表しています。
左グラフの問題点、右グラフで改善したことは以下の通りです。
問題点 | 改善案 |
---|---|
1971年と2020年が別々のグラフになっており、比較しづらい | スロープチャート(ある2起点を直線で結ぶ図)にしてわかりやすくした |
日本以外の国の変化がわかりにくい | スロープチャートにしたことで、日本以外の国の上がり下がりもわかりやすく |
実際のTableauのファイルは以下のURLからご覧ください!
https://public.tableau.com/profile/rhizome.co.ltd.#!/vizhome/2020w26_16000572334860/2
圧倒的に日本のランキングの低下がわかりやすくなったと思います。
以下に感想・まとめとして、今回の記事を通して伝えたい事を記載します。
今回のMakeoverMondayを通して感じたことが大きく分けて2点あります。
今回の記事で伝えたかったことは、以下2点です。
作成した資料が「分かりづらい」と言われてしまったことはありませんか?1枚の資料や画面から、多くのことを伝えるのは簡単ではありません。
自分が伝えたいことをハッキリとさせ、不要な部分は大胆に取り除き、伝えたい点を強調して表現することで、伝えたいことが伝わりやすくなります!
「そもそも何を伝えればいいのかが分からない」という場合はロジカルシンキングのカテゴリーをご覧いただくとそのヒントがあります。
いかがでしたでしょうか?少しでもTableauの魅力が伝わっていますと幸いです。
SCトレンド研究所を運営する株式会社リゾームでは、Tableauのソリューションを提供しています。ぜひ以下の画像をクリックしてください!
次回からもどんどんTableauについて発信していきます!お楽しみに!