全国のショッピングセンター(SC)の出店・退店履歴のデータベース「SC GATE」データを利用し算出した、SCに出店しているショップの、2022年1月ショップ数増加ランキングです。
※当記事には、百貨店のデータは含んでいません。
目次
全業種の2022年1月ショップ出店ランキング1位は楽天モバイル株式会社の楽天モバイルで、5店舗増えました。2位は株式会社ニトリのニトリ・デコホームで、4店舗増えました。3位は株式会社INFORICHのCHARGE SPOTで、3店舗増えました。
今月の出店ランキングの中で筆者が特に気になったのは2位の「ニトリ・デコホーム」。
「ニトリ・デコホーム」は、生活必需品を中心にニトリのフォームファッションの中でも人気の高いベーシックアイテムを数多く取り揃えている小型店舗です。 「ニトリ・デコホーム」オリジナル商品も取り揃えており、様々なライフスタイルに合う商品の提案をしています。
「ニトリ・デコホーム」オリジナル商品は若い女性向けに安く・かわいい商品が揃っており、度々SNSでも話題になっているのを目にします。
今回はいま勢いのある「ニトリ・デコホーム」の出店状況を詳しく見ていきましょう。
上のグラフでは「ニトリ・デコホーム」と同じインテリア雑貨を扱うショップの中でショップ数が多い上位10ショップの推移を表しています。
「ニトリ・デコホーム」は2022年1月に「Francfranc」を追い越し最新ショップ数が1位になっています。
全体的にショップ数が伸び悩む中、「ニトリ・デコホーム」のみ直近3年間で69店舗から116店舗と、約1.7倍までショップ数を伸ばしています。
元みずほ銀行小売アナリストで、現在も流通アナリストとして執筆活動等を続ける中井彰人氏は以下のように述べています。
ニトリはこれまでロードサイドに大型店舗を展開することで成長してきましたが、もうそろそろ出店できるスペース(エリア、土地)が少なくなってきています。そのため、現在は大都市のショッピングモールや駅ビル、百貨店などに隙間を見つけて、リーズナブルな雑貨中心に売る店を強化する戦略に入っているんです。実際、デコホームがニトリの増収増益にも貢献しているようです
出店:Business Journal ニトリ、3~4月に売上“増”…コロナ禍までチャンスに変え「一強」に、死角なき経営戦略
中井彰人氏の発言を裏付けるデータとして、SCでは「ニトリ」よりも「ニトリ・デコホーム」の方がショップ数を伸ばしていることが以下のグラフでわかります。
(株)ニトリには生活雑貨を中心に販売している「ニトリEXPRESS」もありますが、ショップ数は伸び悩んでいるようです。
今後も「ニトリ・デコホーム」の増加傾向が続くことは間違いないでしょう。
以下、業種別のランキングです。
ファッションの2022年1月ショップ出店ランキング1位は株式会社シ・シュ・ノンのSi・Shu・Nonで、2店舗増えました。2位は株式会社コージィコーポレーションのBABYDOLLで、2店舗増えました。3位は株式会社西松屋チェーンの西松屋(株式会社西松屋チェーン)で、2店舗増えました。
ファッション雑貨の2022年1月ショップ出店ランキング1位は有限会社フレンドシップパートナーズの59 CAPS!で、1店舗増えました。2位は株式会社クイーポのANNA SUI(株式会社クイーポ)で、1店舗増えました。3位は株式会社クイーポのCLATHAS(株式会社クイーポ)で、1店舗増えました。
生活雑貨の2022年1月ショップ出店ランキング1位はBRUNO株式会社のBRUNO(株式会社イデアインターナショナル)で、2店舗増えました。2位は株式会社スギ薬局のスギ薬局(ドラッグストア)で、2店舗増えました。3位は株式会社VHリテールサービスのmeganeSUPERで、2店舗増えました。
インテリア・寝具・家電の2022年1月ショップ出店ランキング1位は株式会社ニトリのニトリ・デコホームで、4店舗増えました。2位は株式会社ウェブシャークのYogiboで、2店舗増えました。3位は株式会社M.R.BトレーディングのGabbeh Khanehで、1店舗増えました。
スポーツ・ホビーの2022年1月ショップ出店ランキング1位は株式会社アソビスキーのASOBISKIで、1店舗増えました。2位は有限会社ダディーズオピニオンのOKINAWA outside Festivalで、1店舗増えました。3位はASOBU合同会社のASOBU Departmentで、1店舗増えました。
飲食の2022年1月ショップ出店ランキング1位は株式会社果実園の果実園 リーベルで、2店舗増えました。2位は株式会社桝元の桝元で、2店舗増えました。3位は株式会社串カツ田中の串カツ田中で、2店舗増えました。
食品の2022年1月ショップ出店ランキング1位は株式会社タカヨシのわくわく広場で、3店舗増えました。2位は株式会社響プランニングの博多からあげ響で、2店舗増えました。3位は株式会社ニューウオジョウの魚錠(鮮魚)で、2店舗増えました。
サービスの2022年1月ショップ出店ランキング1位は楽天モバイル株式会社の楽天モバイルで、5店舗増えました。2位は株式会社INFORICHのCHARGE SPOTで、3店舗増えました。3位はイオンペット株式会社のPETEMOで、3店舗増えました。
アミューズメントの2022年1月ショップ出店ランキング1位はフジタ総合企画株式会社のG-すくうぇあで、1店舗増えました。2位はKAMUのKAMU Kanazawaで、1店舗増えました。3位は株式会社イクティスのVenus Galleryで、1店舗増えました。
データは全国の商業施設の出退店データベース「SC GATE」を利用しています。興味のある方は以下の画像をクリックしてください!