The Institute of SC Trend

ロジカルシンキング⑦
「アイデアを絞り出そう!」

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複数のオプションから選んでこそ最善と言える

「逆読み」が成立し、取り組んでいる「課題」「問題点」とその「原因」をつなぐロジックツリーが出来上がれば〆たものです。

自分たちで対処できそうなレベルまでブレークダウンした「真因」に辿り着いているのですから、後はその「真因」に対処する最善の方策を考えれば良いのです。

「最善」を考えるのですから、ここで重要なのは「極力 沢山のアイデアを出す」ことです。 複数のアイデアを絞り出し、比較衡量した結果、選ばれたものだけが「最善の方策」と呼ばれるのです。

ですから、一つの「真因」の対処法を、いきなり思いついたものに即決してはいけません。 ④でも書きましたが、これでは結局失敗につながりやすい「決め打ち」になってしまい、ここまでステップを踏んでロジカルに「真因」を突き詰めてきた意味がなくなってしまいます。

 

 

ブレストとフレームワークを活用する

それでは、「沢山アイデア出す」ためには、どうすればいいのでしょうか?

お勧めしたい方法が二つあります。

一つは、できるだけ異なる部署の人を集めて「ブレスト」を開くことです。

人はある事象について考える時、自分の立場から見て考えます。 しかし、世の中の事象は立場を変えて、違う角度から見ると別のものに見え、別のアイデアが浮かんでくるのです。

「自分は全てわかっている」 と慢心することなく、「ブレスト」でいろいろな角度から出てくるアイデアを集めましょう。

実際のところ、このブレストの局面だけ、関係者に集まってもらう という手法の方が、プロジェクトチームを作って、全ての局面に全員にかかわってもらうよりも、効率的だし、関係者の負担も軽くなるので、課題解決に結び付きやすい という感想もお聞きします。

二つ目は、④で書いた「フレームワーク」を活用することです。 

「フレームワーク」を利用すれば、大きな視点を見失わず、自動的に様々な角度からその事象について考えることができます。 SCで直面する様々な課題には、それに対応した既存のフレームワークが既に存在しているのですから、これを使わない手はありません。

ですから、この二つを総合した、「フレームワークを利用しながら様々な部署の関係者を集めたブレストを開いて、「真因」に対処するためのアイデア出しを行う」手法を一番お勧めします。

 

次回は、こうして集めたアイデアを比較衡量する方法についてお話しします。

 

魚谷昌哉
米国国際ショッピングセンター協会(ICSC) 公認SC管理士

京都大学経済学部卒業後トヨタ自動車(株)を経て三井不動産(株)へ転職。
長年商業施設の開発、運営に携わる。
2012年に独立して(株)SCマーケティング総合研究所を設立。
「マーケテイングの革新と人づくり」をモットーにSC業界の人材育成に注力中。
近年は厚生労働省の人材育成助成金に適合した研修プログラムの開発やロジカルシンキング研修に取り組んでいる。

株式会社SCマーケティング総合研究所
https://www.sc-marketing.jp/
 uotani-scmk@pcsu.jp
                            

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