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3ヶ月ぶりに出店ランキング1位に返り咲いたブランドとは - 【ファッション大業種四半期SC出退店ランキング】

 ファッション大業種のSC出退店ランキング - 【2018年1月~3月期】

2018年1月~3月期のファッション大業種のSC出退店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にSCに出店もしくはSCから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

レディスが上位に多数ランクイン

18年1月~3月期のファッション大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

ランクインしたブランドを見ると、ランキング1位にはレディス_小業種の“AMERICAN HOLIC”がランクインしました。このブランドは、ランキングの公表が始まった前々四半期(17年7月~9月期)では同じく1位でしたが、前四半期(17年10月~12月期)では20位までにランクインしていません。3ヶ月ぶりの1位返り咲きとなりました。

2位には、レディス&キッズ_小業種の“SM2 keittio”がランクインしています。なお、このブランドは、ランキングの公表が始まって以来、3四半期連続して10位以内にランクインしており、安定した出店状況が伺えます。

同様に、今四半期3位にランクインしているレディス&メンズ_小業種の“THE SHOP TK”も、3四半期連続して上位にランクインしているブランドの一つです。

また、前四半期に続きこの四半期も、呉服・和装_小業種から“ふりそでMODE wedding BOX”がランクインしています。

小業種単位で見ると、前四半期(17年10月~12月期)はファミリー_小業種やレディス&メンズ_小業種といった幅広いターゲットの業種が上位に多い傾向がありましたが、この四半期では、そういった業種も引き続きランクインしてはいるものの、レディス_小業種のランクインが目立っています。

一方、差引退店数の上位ブランドをリストアップした結果は図表2のとおりとなりました。

差引退店数が最も大きかったブランドでも、その減少数は9店であることから、前四半期(17年10月~12月期)、前々四半期(17年7月~9月期)に見られた数十店舗という大きな規模での退店は見当たりません。

ただ、2位にランクインしている、ラグジュアリーブランド_小業種の“BCBGMAXAZRIA”(差引退店数8店)は、17年2月に日本の民事再生法にあたる米国の連邦破産法第11条の適用を申請し、マーキー ブランズ(MARQUEE BRANDS)とグローバル ブランズ グループ(GROBAL BRANDS GROUP)が分業するかたちで再建中でしたが、米国事業に集中することから18年1月末日での日本撤退を発表していました。

集計対象SC

  • 2018年3月末日までにSC GATEに登録されている
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2016年4月~2018年3月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2018年4月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

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  • 前四半期のこの業種(ファッション、ファッション雑貨、生活雑貨)のランキングはこちら