SCトレンド研究所

2番手以下のブランドがトップを急追し上位入り ヨガ、毛染め専門店 - 【サービス大業種四半期SC出退店ランキング】

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2019年4月~6月期のサービス大業種のSC(ショッピングセンター)出店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店、もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数と差引退店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

サービス大業種のSC出退店ランキング - 【2019年4月~6月期】

金融相談コーナーも脱総合化!

2019年4月~6月期のサービス大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

出店ランキングの1位は差引出店数11店の“楽天モバイル”と“Hot Yoga Studio lolve”の2ブランドでした。
“楽天モバイル”は楽天モバイルネットワークが運営する携帯電話会社で、前1月~3月期に続いて連続首位となりました(前回の記事はこちら)。

“Hot Yoga Studio lolve”は初登場。
えっ!? 14位の常連“ホットヨガスタジオLAVA”と同じではないかと一瞬目を疑ってしまいますが、まるっきりの別会社・ブランドです。
“Hot Yoga Studio lolve”を運営するのはLIFE CREATE(札幌、08年設立、72店)。
一方、“ホットヨガスタジオLAVA”はLAVA International(90年設立、420店)が運営している先発・最大手。

同じ構図が毛染め専門店にもみられました。

4位の“CASA COLOR”(差引出店数6店)は、8位の“ヘアカラー専門店fufu”(同4店)を抜いて上位へ。
“fufu”は現在87店で業界首位ですが、“CASA”は「19年9月末50店」を目標に掲げて猛ダッシュ。それが今回のランキングに反映されました。
両方の店が同じだと見間違うのもヨガと一緒です。

“fufu”は美容師の待遇改善を掲げて、直営方式で店舗を拡大。
“CASA”はフランチャイズ方式で“fufu”を追います。
空床問題を抱えるSCが受け皿となっての『面取り合戦』。これに“クイックカラーQ”(62店)などが絡んで首位争奪戦が続きそうです。

同じく4位の“PeTeMo”はイオンペットの運営です。
退店にランキングされている最初の業態から、「犬と一緒のライフスタイル」をコンセプトに取り入れ出店を増やしています。

図表1 サービス_大業種の出店ランキング(差引出店数上位20ブランド)

退店ランキング(図表2)に視点を移すと、1位は差引退店数9店の“暮らしのマネープラザ”(イオン銀行)が前回3位から上昇しました。

イオンクレジットサービスとイオン銀行、イオン保険サービス、それに他の証券会社、保険会社が集結して金融の総合相談窓口=暮らしのマネープラザ1号店をイオンモール船橋に開設したのが12年4月。
現在では必ずしも同一場所に集める必要性が薄れたと、個別出店に切り替えています。
出店ランキングに“イオンのほけん相談”と“イオン銀行”が顔を出しているのは、その表れ。
総合性が力を発揮しなくなったのは、祖業のGMS(総合小売業)と相通じるものがあるのかも知れません。

少子化を映して、2位には差引退店数6店で小学館の“ドラキッズ”が、10位にも学習教室がランキングされました。

4位には業態転換中で前回2位の“coloree”が入りました。
5位の“三菱UFJ銀行ATM”は、9月22日から三井住友銀行のATMと共同利用が始まりました。
10位“TSUTAYA”に象徴されるレンタルDVD・CDの不振も今後、深刻になりそうな気配です。

不振業態・業種は、ランクされる理由も明白です。

図表2 サービス_大業種の退店ランキング(差引退店数上位20ブランド)

集計対象ショッピングセンター

  • 2019年6月末日までにSC GATEに登録されている
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2017年7月~2019年6月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2019年7月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

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  • 前四半期のこの業種(サービス)のランキングはこちら
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