SCトレンド研究所

あの大ヒット商品のショップがランクイン!- 【生活雑貨大業種四半期SC出退店ランキング】

 

2018年4月~6月期の生活雑貨_大業種のSC出店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店、もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

生活雑貨大業種のSC出退店ランキング - 【2018年4月~6月期】

出店傾向が続く均一価格ショップ / 2四半期続いて書店が退店ランキング入り

2018年4月~6月期の生活雑貨大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

出店ランキングでは、ライフスタイル雑貨_小業種の“HAPiNS”(差引出店数29店)で1位にランクインしています。この“HAPiNS”は、前四半期のレポート(記事はこちら)でも紹介しているとおり、運営企業の株式会社パスポート(東京都品川区)による“PASSPORT”ブランドの“HAPiNS”ブランドへの名称変更によるもので、退店ランキングの1位に“PASSORT”ブランドが差引退店数22店でランクインしています。

ランキング2位は差引出店数8店で、バラエティ雑貨_小業種の“Seria”がランクインしました。また、同じ小業種では3位に“DAISO”(差引出店数6店)もランクインしているほか、“illusie300”と“Can Do”(いずれも8位、差引出店数4店)といった、いわゆる均一価格ショップブランドが、ランクインしています。

また、常連ともいえる業種では、“JINS”、“meganeSUPER”といったコンタクト・めがね・補聴器_小業種のブランドが、両ブランドを含め4ブランド、“ココカラファイン”、“マツモトキヨシ”といったドラッグストア_小業種も、両ブランドを含め4ブランドがランクインしています。

今回のランキングでは、6位にランクインした“gloストア”(差引出店数5店)が特徴的です。このブランドは、いわゆる加熱式たばこを扱うブランドで、SC GATEではたばこ・喫煙具_小業種に分類されています。加熱式たばこは、紙巻タバコに比べて副流煙が少ない、独特なニオイも気になりにくいといった特徴から、発売直後から品薄になったり、発売に先行した予約が受付停止になるほどのヒット商品となったものです。ただ、この加熱式たばこは、FDA(アメリカ食品医薬品局。医薬品や食品の販売許可や違反頻の取締りなどを行うアメリカの国の機関)の諮問委員会は「加熱式たばこが紙巻たばこよりも害が少ないというエビデンスは不十分だ」と18年1月に結論付け、本稿執筆時点でもアメリカでは加熱式たばこの販売は許可されていないことは、頭の片隅に置いておく必要がありそうです。

 

退店ランキング(図表2)に視点を移すと、出店ランキングで名称変更として取り上げたライフスタイル雑貨_小業種の“PASSPORT”が、差引退店数22店で1位にランクインしています。

2位にはバラエティ雑貨_小業種の“Plus Heart”が差引退店数7店でランクインしましたが、このブランドと同じ運営企業が運営するライフスタイル雑貨_小業種の“NiGLS”も、9位にランクインしていることに注意しておく必要があります。

3位には、前四半期の記事(記事はこちら)でも退店ランキングへのランクインとして触れた、書籍_小業種のブランドが2ブランドランクインしています。

集計対象ショッピングセンター

  • 2018年6月末日までにSC GATEに登録されている
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2016年7月~2018年6月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2018年7月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

関連レポート

  • 前四半期のこの業種(生活雑貨)のランキングはこちら