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2018年1月~3月期の生活雑貨_大業種のSC出店ランキングを報告します。
この出退店ランキングは、この期間中にSCに出店もしくはSCから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
2018年1月~3月期の生活雑貨大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。
出店ランキングでは、ライフスタイル雑貨_小業種の“HAPiNS”(差引出店数29店)、時計_小業種の“watch town”(差引出店数14店)が2桁以上の差引出店数となりました。
ランキング1位の“HAPiNS”は、17年11月15日に、同じライフスタイル雑貨_小業種のブランド“PASSORT”を運営する株式会社パスポート(東京都品川区)が、“PASSPORT”ブランドを“HAPiNS”ブランドに順次名称変更していくことを発表していることから、前四半期に続き当四半期も“PASSORT”ブランドでの退店(差引退店数22店)と、“HAPiNS”ブランドでの出店(差引出店数29店)が見られているものです。
ランキング2位は差引出店数14店で、時計_小業種の“watch town”がランクインしました。このブランドは前四半期にはランクインしておらず、この四半期に急に店舗数を増やしています。同ブランドは、時計メーカーとして有名な、セイコーホールディングス株式会社(東京都中央区)グループの、セイコーウオッチ株式会社(東京都中央区)が100%出資する子会社の、セイコーリテールマーケティング株式会社が2013年から展開しています。このブランドで興味深いのは時計メーカーのグループでありながら、自グループ以外も含めた国産ブランドを中心に取扱っていることで、時計業界の大きな動きのようなものを感じます。
前四半期のランキングで特徴的だった均一価格ショップ、コンタクト・めがね・補聴器_小業種についても、引き続き数ブランドがランクインしています。
退店ランキング(図表2)に視点を移すと、出店ランキングで名称変更として取り上げたライフスタイル雑貨_小業種の“PASSPORT”が、差引退店数22店で1位にランクインしています。
また、出店ランキングで“watch town”が2位にランクインしていた時計_小業種の、“Cloccal”が退店ランキング側で2位(差引退店数11店)にランクインしました。同じ業種内で出店ランキング2位のブランドと退店ランキング2位のブランドが共存していることになります。こうした、同一小業種内に出店側でランクインするブランドと、退店側でランクインするブランドが存在する例は、過去のランキングでも指摘されています。
3位以下では、これまでのランキングではあまり上位にランキングされてこなかった、書籍_小業種のブランドが退店ランキングの上位にランクインし始めていることが伺えます。
集計対象SC
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【本稿はSC GATEの2018年4月末時点データを用いて作成しています】
SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください
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