The Institute of SC Trend

2017年度上期(4月~9月)速報 Ⅰ.SC全体の概況(2017年9月末時点)

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対象SC全体概況

2017年4月~9月でSC数は増加したが、1SC当りの面積やテナント数は横ばい

2017年9月末時点で集計対象(集計対象SC条件は本稿末に記載)となったSC数は2,536SCとなりました。SC GATEへの新規SCの登録、新規開業SC、終業SCなどがあるため、厳密に比較することはできませんが、17年3月末からの半期で、SC数で39の増加、SC面積で69万㎡、総テナント数で2,312テナント増加しています。17年3月末を100とした指数では、SC数、SC面積、総テナント数とも101.6となりました。1SC当りでは平均面積、平均テナント数ともに大きな変化はありません。(図表1)

なお、本稿で比較対象としている17年3月末日の実績は、特に記載がない場合「SC GATE レポート 2016」(株式会社リゾーム 2017年9月1日)を引用しています。

SCタイプ別概況

増加したSCは中小型SCと超大型SC、一方で減少したのは大型SC

対象となったSCのSCタイプ別概況は図表2のとおりとなりました。

図表3は17年3月末からの増減傾向を見やすくするために、施設の規模に着目してSCタイプの並び順を変更してグラフ化したものです。小型施設・中型施設は中型駅ビルが同数なのを除くとSC数が増加しています。これに加え、超大型施設もSC数が増加していますが、大型施設では立地に関わらずSC数が減少しています。その他のSCタイプでは大きな変化はありません。

業種別テナント数構成

大きくテナント数を増やしたサービス_大業種

対象SCに出店しているテナントの大業種別概況が図表4です。テナント数では17年3月末と同じく、サービス_大業種が最も多く、ファッション_大業種と飲食_大業種が続いています。それぞれの大業種が出店しているSCの比率を表した業種出店SC比率では、サービス_大業種が98.8%と最も高く、生活雑貨_大業種が96.8%、飲食_大業種が95.9%となっています。

テナント数を17年3月末と比較したものが図表5です。サービス_大業種の1,600近くのテナント数増加には業種分類の見直しにより、ペットショップ全般_小業種が生活雑貨_大業種からサービス_大業種に組み替えられたことによる約500テナントの増加が含まれています。しかしながら、それを考慮してもサービス_大業種が最も多くテナント数を増加させています。飲食_大業種も600テナント以上増加しています。

一方、ファッション_大業種は100店以上テナント数を減らし、ファッション雑貨_大業種もわずかですがテナント数を減らしています。なお、生活雑貨_大業種は大きくテナント数を増加させ、スポーツ・ホビー_大業種は大きくテナント数を減らしていますが、これらもこの間の業種分類の見直しに伴い、スポーツ・ホビー_大業種に分類されていた花_小業種の約1,000テナントが、業種区分の見直しにより生活雑貨_大業種に組み替えとなったことが影響しています。

SCタイプ別大業種テナント数構成

他のSCタイプと異なる動きを示す大型駅ビル

SCタイプ別に17年9月末時点の大業種のテナント数構成比を集計したものが図表6です。

駅ビルでは、規模が大きくなるにつれて食品_大業種・サービス_大業種の構成比が低下し、ファッション_大業種・ファッション雑貨_大業種の構成比が上昇します。駅周辺・市街地の施設の場合は、サービス_大業種やファッション_大業種・ファッション雑貨_大業種では同じような動きが見られますが、食品_大業種の動きは異なっています。

郊外の施設ではサービス_大業種の構成比が全般に高く、その構成比は施設の規模が大きくなるにつれて低下しますが、それに伴いファッション_大業種・ファッション雑貨_大業種に加え、飲食_大業種も構成比が高くなってきます。

次に、このSCタイプ別大業種テナント数構成比が17年3月末からどのように増減したかを見たものが図表7です。なお、図表7では先に触れた業種区分の見直しの影響を排除するため、17年9月末、17年3月末とも区分の見直し対象となった小業種を除外して再集計したものとなっています。

ファッション_大業種・ファッション雑貨_大業種はごく一部のSCタイプを除くほとんどのSCタイプで構成比を減らしています。特に大型施設郊外のファッション_大業種は6ヶ月という短い期間にもかかわらず1%近く構成比を減らしています。一方で、飲食_大業種・サービス_大業種は多くのSCタイプで構成を上昇させています。

SCタイプ別に見ると駅ナカで食品_大業種・飲食_大業種が構成比を下げているのに対し、生活雑貨_大業種やサービス_大業種の増加が特徴的です。また、大型駅ビルでは他のSCタイプでの動きと異なりファッション_大業種やファッション雑貨_大業種・生活雑貨_大業種の構成比がアップし、飲食_大業種やサービス_大業種が構成比を下げていることから、他のSCタイプとは異なる方向性を目指している可能性があります。

 

最後に

本稿では、17年9月末時点のSCの概況を、17年3月末時点との比較も交えながら報告していますが、SCトレンド研究所では、18年3月末時点での詳細状況を、「SC GATE レポート 2016」(株式会社リゾーム 2017年9月1日)を見直すとともに、新たなデータなども加えた形で発表する予定にしています。

 

集計対象SC

  • 2017年9月末日までにSC GATEに登録されている
  • 2017年9月末日時点で営業している
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2016年10月~2017年9月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

 

【本稿はSC GATEの2017年11月更新データを用いて作成しています】
SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

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