The Institute of SC Trend

退店ランキング20ブランドの85%が2つの業種に集中 - 【インテリア・寝具・家電大業種四半期SC出退店ランキング】

 

2018年4月~6月期のインテリア・寝具・家電大業種のSC出退店ランキングを報告します。

出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店、もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

 

インテリア・寝具・家電大業種のSC出退店ランキング - 【2018年4月~6月期】

出店ランキングには家電ブランドが目立つ / 退店ランキングにはインテリア系ブランドがずらり

18年4月~6月期のインテリア・寝具・家電大業種のSC出店ランキングは図表1のようになりました。

今回の出店ランキングでは、最も差引出店数が多かったブランドでも差引出店数は4店で、7位以降は差引出店数が1店となっています。また、退店ランキングを見ても、最も差引退店数が多かったブランドの差引退店数は3店で、3位以降は1店の差引退店数ですから、業種としては比較的穏やかな出退店状況であると言えます。

出店ランキングで差引出店数が最も多かったブランドは、家電_小業種の“EDION”(差引出店数4店)となりました。家電_小業種はこの四半期の出店ランキングに、“nojima”(2位、差引出店数2店)、“Air BIC CAMERA”(差引出店数2店、別ブランド扱いとなっている2号店も含む)も含め6ブランド(“Air BIC CAMERA2号店”を同一ブランドして扱っています)となっています。

これらランクインした家電_小業種のブランドの中には、美容・健康機器を専門に扱うブランドも見られますが、一方でいわゆる家電量販店系のブランドも3系列のブランドがランクインしています。こうした家電量販店系のブランドが、ショッピングセンターに出店を進める背景には、各ブランド間の差別化が難しくブランド間競争が激化する中、ショッピングセンターの集客力を活かしたいと考えるブランド側の意向と、テナントの確保が難しくなる中でも空床を回避したいと考えるショッピングセンター側の意向が一致したことが背景にあると考えらえます。

また、こうした家電量販店系列のブランドの中にも、少し出店意図の違いが見受けられる出店例も見られます。“Air BIC CAMERA”は、訪日外国人を主なターゲットとして、家電製品、カメラ、時計など、人気のアイテムを取り揃えたセレクトショップとして、日本空港ビルデング株式会社(東京都大田区)と株式会社ビックカメラ(東京都豊島区)の出資により、2016年4月に設立されたAir BIC株式会社(東京都大田区)が運営しています。特に、来日時に買いたい商品を、パソコン・スマホを使って事前にネットで予約して取り置き、入・出国時に受け取れるといった、訪日外国人にとって利便性の高いサービスを提供しています。

前四半期(18年1月~3月)の報告(記事はこちら)で落ち着き始めたのではないかと指摘したまくらを扱うブランドは、この四半期には“my makura”と“じぶんまくら”(いずれも2位、差引出店数2店)、“まくら屋本舗”(7位、差引出店数1店)の3ブランドがランクインしています。

同じく前四半期(18年1月~3月)に2ブランドのランクインを報告(記事はこちら)していた仏壇・仏具_小業種は、この四半期の報告でも2位に“はせがわ”(差引出店数2店)、7位に“高貞”(差引出店数1店)の2ブランドがランクインしています。

 

一方、差引退店数の上位ブランドをリストアップした結果は図表2のとおりとなりました。

先に触れたように、退店ランキングも差引退店数を見ると全体的には穏やかな印象を受けますが、視点を小業種別に切り替えると、様相が大きく違ってきます。

ランキングが公表される20ブランドのうち、13ブランドがインテリア_小業種、残り7ブランドのうち4ブランドがインテリア雑貨_小業種のブランドで、なんと、20ブランドのうち85%をインテリア系ブランドが占めることとなりました。差引退店数では、ランクインした20ブランドの差引退店数合計23店の87%に相当する20店を、インテリア・寝具・家電_大業種の中核ともいえるこの2つの小業種で占める結果となっています。

18年8月に公開した同四半期のSC出退店D.I.記事「陰りが見え始めたインテリア・寝具・家電の出店傾向」(記事はこちら)が、中核ともいえる業種で起きていることを示すデータとなりました。

集計対象ショッピングセンター

  • 2018年6月末日までにSC GATEに登録されている
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2016年7月~2018年6月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2018年7月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

関連レポート

  • 前四半期のこの業種(インテリア・寝具・家電)のランキングはこちら
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