The Institute of SC Trend

市場の縮小から立ち直ったブランドが1位に! - 【サービス大業種四半期SC出退店ランキング】

市場の縮小から立ち直ったブランドが1位に! - 【サービス大業種四半期SC出退店ランキング】
0

2018年10月~12月期のサービス大業種のSC出店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店、もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

サービス大業種のSC出退店ランキング - 【2018年10月~12月期】

その背景には新たなサービスの投入があった!

2018年10月~12月期のサービス大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

出店ランキングの1位は差引出店数7店の“PALETTE PLAZA”となりました。
“PALETTE PLAZA”は株式会社プラザクリエイト本社(東京都中央区)が運営するフォトサービスチェーンとなっています。同社は88年に店頭のミニラボ機でフィルム写真を即日仕上げするDPE店チェーン“PALETTE PLAZA”を開店し、直営方式とフランチャイズ方式により急速な多店舗化に成功しました。ところが、デジタルカメラの登場に伴って、フィルム写真の市場が急速に縮小し、チェーン店の削減やスマホショップへの業態転換を余儀なくされていました。
しかしながら、その後、「写真データを活かしきる」新サービス、例えば、写真データを印画紙以外のTシャツやマグカップにプリントしたり、写真データを多様なものに加工するといったサービスをスタートさせ、現在では、既存の“PALETTE PLAZA”を「フォト&モア」というブランドに変更する動きも始まっています。

2位には差引出店数6店で、“セブン銀行ATM”、“ホットヨガスタジオLAVA”、“スーモカウンター”の3ブランドが入りました。
これらの中で“ホットヨガスタジオLAVA”は、17年7~9月期は出店ランキングの8位(差引出店数4店だったものが、10~12月は5位5店、18年に入って1~3月期は3位8店、4~6月期は4位7店、そして前四半期の18年7~9月期は3位7店とショッピングセンターへの出店速度を加速している様子が伺えます。
このブランドは株式会社LAVA International(東京都港区)が、「『外見だけではない、内面の美しさ』を磨き、豊かな日々を送ってほしい」という願いから、04年に誕生させたブランドで、現在では業界トップのチェーンに成長しています。本稿執筆時点のSC GATEデータでは、すでにショッピングセンターに98店を出店させています。
こうした“ホットヨガスタジオLAVA”の成長の背景には、2店舗を選んで自由に通えるという独特のプランが用意されていることがあると考えられます。それにより、平日は勤務先近くの店舗、休日は買い物がてらショッピングセンターの店舗でといった利用が可能になるため、ショッピングセンターへの出店が進めやすくなっていると考えられます。

図表1 サービス_大業種の出店ランキング(差引出店数上位20ブランド)

退店ランキング(図表2)に視点を移すと、退店ランキングの1位は差引退店数17店で “ECO&KIDS AKIRA”となりました。
“ECO&KIDS AKIRA”は株式会社AKIRA(東京都江東区)が運営する中古子ども服のリサイクルショップです。一時は順調に店舗数を増加させていましたが、メルカリなど「フリマアプリ」を利用した、リユース商品のEC(電子商取引)サイトが定着するに伴って業績が低迷し、18年10月に破産申請して倒産しています。

退店ランキングの2位には差引退店数13店で“サンフォート21”となりました。このブランドについては、前四半期の退店ランキング(記事はこちら)で触れているとおり、リフォーム・リペア事業も展開している株式会社サンリフォーム(愛知県稲沢市)が、フォト事業店舗を全店を閉店することに伴う退店となっています。

今回の退店ランキングの4位(差引退店数2店)にはトラベル小業種のブランドが2ブランド含まれています。トラベル業種では、「セルフブッキング」(飛行機や宿泊などの手配をすべて自前で行うこと)が一般的になっており、今後の動向等に注意しておく必要があります。

図表2 サービス_大業種の退店ランキング(差引退店数上位20ブランド)

集計対象ショッピングセンター

  • 2018年12月末日までにSC GATEに登録されている
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2017年1月~2018年12月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2018年12月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

関連レポート

  • 前四半期のこの業種(サービス)のランキングはこちら
0