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寝ても覚めても美しく…女性客を意識したブランドが上位に - 【インテリア・寝具・家電大業種四半期SC出退店ランキング】

インテリア・寝具・家電大業種のSC出退店ランキング - 【2019年1月~3月期】
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2019年1月~3月期のインテリア・寝具・家電大業種のSC出店ランキングを報告します。

この出退店ランキングは、この期間中にショッピングセンターに出店、もしくはショッピングセンターから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数と差引退店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

なお、当四半期から、ランキング表のデザインを変更しています。

インテリア・寝具・家電大業種のSC出退店ランキング - 【2019年1月~3月期】

「美睡眠」をテーマにしたブランドも。商品の役割概念を変え、新たなセグメンテーションを狙う販売戦略を展開

2019年1月~3月期のインテリア・寝具・家電大業種のSC出店ランキングは図表1のとおりとなりました。

出店ランキングの1位は、差引出店数5店で“じぶんまくら”、“ニトリ・デコホーム”となりました。

“じぶんまくら”は、愛知県一宮市に本拠地を置く株式会社タナカふとんサービスが運営する寝具小業種です。
2018年1月~3月期の報告でも2位にランクインしており(記事はこちら)、大型施設を中心に安定した出店傾向を保っています。
同社の“SleepING Factory”の退店は減少しており、2つのブランド統合はそろそろ終盤にあると考えられます。

“じぶんまくら”ではマットレスや敷布団も扱っています。ランキング5位に入る“B-DESIGN”も同社の運営するブランドですが、こちらは店頭で測定・診断して即お持ち帰り可能なオーダーメイド枕専門店です。
美睡眠をテーマとした「寝ながら」美容アイテム、「寝る前」入浴グッズも充実しています。

上位にこれほど寝具が並ぶようになったのは、寝具が単に体を横たえ休む道具から、健康にも美容にも影響を与え、翌日の高いパフォーマンスを発揮するための高機能ツールであると、役割概念を変えたからです。
生活雑貨大業種ランキング(記事はこちら)において上位にあがるSPA眼鏡企業の商品開発も同じです。例えばコンピューター作業用のブルーライト対策眼鏡の大ヒットですが、「人口減少時代においても増加する市場(顧客)は存在する」と考え、新たなセグメンテーションに向けた役割概念を付加する手法だと考えられます。

同じく1位のインテリア雑貨小業種“ニトリ・デコホーム”も継続的に上位にランクインしています。
家具は取り扱わず、キッチン用品や食器類、カーテン、クッション、寝具など、「身近な商品を身近な価格」で揃えています。ただ手頃だというだけでなく、女性客を意識したパステルや花柄の可愛い商品開発が特徴です。

ランキングの3位には、株式会社はせがわ(東京都文京区)が運営する“はせがわ”、5位には株式会社仏壇の大野屋(愛知県名古屋市)が運営する“GALLERY memoria”がランクインしています。
仏壇・仏具は毎四半期上位にランクインしており、地方から郊外に移動した世代の仏壇買い替え需要を背景に、SCへの店舗展開が続いていると考えられます。

図表1 インテリア・寝具・家電_大業種の出店ランキング(差引出店数上位20ブランド)

差引退店数の上位ブランドをリストアップした結果は図表2のとおりとなりました。

退店ランキング1位は、差引退店数5で株式会社レプレゼント(東京都渋谷区)が運営する“off&on”となりました。
ただし、同社の“AWESOME STORE”が差引出店数5で生活雑貨の出店ランキング3位にあがっており(記事はこちら)、インテリア雑貨から、「AWESOME=スゴい」生活を便利に彩る驚きの低価格生活雑貨“AWESOME STORE”へと、シフトチェンジしていることが伺えます。

なお、前四半期では出店ランキング1位だった“Yogibo”は、退店ランキング4位に登場しています。
前回書いた通り、このブランドは、ランキング記事の公開をスタートした17年7月~9月期以降、毎回ランクインしているものの、出店数も多いが、退店数も多いという特徴があります。
こうした出店・退店には、「人を動けなくする魔法」とまで言われる商品を体験させる場として「ポップアップストア」的出店を志向していることが背景にあります。詳しくは過去の記事で触れています。

退店ランキング3位の“フランダースの家具屋さん”は、欧州輸入家具の有限会社木良久(兵庫県宝塚市)が運営していましたが、同社は2月26日付で事業停止、自己破産申請の準備に入っています。有限会社木良久は昭和8年創業の欧州輸入家具の卸売と小売会社で、イタリア、オランダ、ベルギーなどから輸入した家具を卸す一方、直営店“フランダースの家具屋さん”で販売していました。

図表2 インテリア・寝具・家電_大業種の退店ランキング(差引退店数上位20ブランド)

集計対象ショッピングセンター

  • 2019年3月末日までにSC GATEに登録されている
  • 2019年3月末日時点で営業している
  • SC面積が1,500㎡以上である
  • 2017年4月~2019年3月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
  • SCタイプが「駅ナカ」「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」「アウトレット」「空港」に分類されている

【本稿はSC GATEの2019年4月末時点データを用いて作成しています】

SC GATEとSC GATEのデータについてはこちらをご覧ください

関連レポート

  • 前四半期のこの業種(インテリア・寝具・家電)のランキングはこちら
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